もう少しまってくれろ

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    ログインパスワードを忘れてすっかりアレしてましたが、
    ようやくメモを見つけてコレしました。

    なんやかんやで忙しく、バタバタ動き回ったりうっかり10時間くらい眠ってしまったりの日々です。太りました。

    前回更新後、ロシア、インドネシア、タイと、あちらこちらでいろいろと食い散らかしてきました。
    まあその辺は追い追い。

    そんなこんなで相変わらずな感じですが更新もう少しお待ちあれ。

    イカダの上のかわいいちゃん

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      ドガズゴガーン!という大きな衝撃と、女性の悲鳴で目が覚めた。

      タイ東北部の街、ウドンタニ国際空港。
      バンコクドンムアン空港から国内線でおよそ1時間ほどのフライト。寝不足だった俺はシートにめりこまんばかりに身体を預け、離陸前から鼻水垂らしてグースカ眠っていた。
      いつもであればランディングの瞬間のゴグンという軽い揺れで目を覚まし、減速して行く機体の中で軽く伸びなどしつつ降機に備えるところなのだが、今回はちょいと様子が違っていた。軽い揺れどころか激しく上下左右に身体を揺さぶられ、まるでシートの真下から何度も蹴り上げられているかの様な衝撃を受けて驚き飛び起きたのだ。シートベルトをしていなかったら身体が宙に放り出されて大怪我をしていたかもしれない。

      すわ何事かと窓から機外を覗いてみると、眼下に見えていた滑走路がみるみる遠ざかって行く。機体は急上昇しているようだ。
      隣の座席を振り返ってみれば、見知らぬタイ人のお姉さんが泣きそうな顔で前傾姿勢をとり、前列のシートを両手でがっしりと掴んでいた。
      目が合ったので「大丈夫、大丈夫」と、まあ根拠は何も無いのだがとりあえず笑顔で言葉をかけると、お姉さんは全然笑えていない笑顔を返してくれた。
      寝起きのぼんやりとした頭で考えるに、どうやらこの飛行機は着陸に失敗し、すんでの所で再浮上してひとまず最悪の事態を逃れたようだ。

      あっという間に陸地は遠ざかり、急な気圧の変化から耳がキーンと鳴り始めたので俺は鼻をつまみ、フンと息を送り込んで「耳抜き」をした。
      ポコンという音と共にクリアになった聴覚にはゴーという重たいエンジン音以外、一切の物音が感じられなかった。
      誰もが身じろぎもせずに身体を硬直させている事が、そのピンと張りつめた空気からはっきりとわかった。
      急上昇した機体はやがて大きく右旋回を始めた。

      この感じ、どこかで覚えのある雰囲気だなと考えていて、俺はふと思い当たった。
      ああ、これあれだ。時々「世界の大事件」を紹介するTV特番の再現VTRで見る「墜落までの最後の10分間」的な空気だ。
      乗客乗員全員が「終わり」を意識した事によって確実に空気の密度が変わっている。

      5分ほどかけてゆっくり大きく旋回した機体は、体勢を立て直し機首を下げて降下を始めた。再び着陸にトライするようだ。
      乗客全員がググッと身体をこわばらせ、集合した想いがなにか目に見えないひとつの固まりになって機内を満たした。
      窓を覗くとゆっくりと地面が近づいて来る。隣のお姉さんは相変わらず前のシートをがっしりとつかみ、力み過ぎてその腕には血管が浮き出ている。
      窓外の景色は緑地帯を抜け、アスファルトの滑走路が眼下に見えた。

      「クッ」と乗客全員が呼吸を止め、緊張が一気に高まった。
      ゴッッッッスン!という重い音と共に軽い揺れが来て、何名かが「ヒッ」と小さく声を漏らした。
      数秒後に減速のGがかかり、やがて飛行機は穏やかな徐行モードになった。
      乗客の間から自然に拍手が起こった。無事に生還出来た事への喜びである。

      隣のお姉さんはようやく前傾姿勢を止めて、シートに身を預けて脱力している。
      目が合うと、今度はようやくちゃんとした晴れやかな笑顔を返してくれた。

      無事に降機した乗客達はみな一様にグッタリとしていた。
      ある物は不満を漏らし、ある物は極度の緊張直後の弛緩から必要以上にはしゃぎ、バゲージエリアは異様な空気に包まれていた。
      預け荷物が無く、リュックサックひとつだった俺はその横をすり抜けて一番乗りで到着ロビーに出て、すみやかにタクシーに乗り込んだ。

      ウドンタニ空港から更に車で小一時間。ラオスとの国境の街、ノンカーイが今日の目的地である。
      ちょっとどうかと思う様なスピードで、堂々と対向車線にはみ出しながらタクシーは走った。
      日本の感覚ではびっくりするような乱暴運転だが、先ほどの着陸失敗騒動を経た俺にはもはや怖くもなんとない。

      ノンカーイの街に到着し、運転手に伝えてあった宿とは微妙に違う何にもない場所で「ここだ」と自信満々に言われてタクシーを降ろされた。
      タイのタクシーではままある事だし、やりとりして細かい場所を説明する語学力も俺には無く、そもそも面倒臭いのでそのまま車を降りて5分ほど歩いた。
      以前も来た事がある街なので少々の土地勘はある。

      メコン川のほとりの宿に到着してチェックイン。時刻はまもなく午後2時。
      リュックサックをベッドに放り投げて、まずは遅めの昼メシを食べに出る事にした。

      炎天下の川沿いを歩く。気温は高いが川からの風が心地よく、日陰を選んで歩けば快適な散歩である。
      対岸はラオス。川のすぐ向こうがもう異国というのは、日本という島国で暮らしている者にとってはなんだか不思議な感覚である。
      100mほど先、エンジン音を轟かせてトゥクトゥクが走っているあの小道は、もう別の国なのだ。


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      ノンカーイの街に来たのは2度目である。
      街外れにある「タイラオス友好橋」を渡って手軽かつ安価に二国間を往復出来るので、一時的に出国して滞在を延長するビザランの為に人々が日々通過する街である。
      通過するだけなので実際にゆるりと滞在する者は少ないのだが、この川沿いの街はなかなかのんびりとしていて居心地が良いのだ。

      ぶらぶらと歩き続けていたら、川の上に筏で作られた水上レストランがあったので入ってみることにした。
      店内にはタイ人のグループがふた組と、日本人らしき中年男性のグループが一組。
      昼時を過ぎたこの時間にしてはソコソコに賑わっている。


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      何は無くともまずはビールを注文。
      氷を入れたグラスにタイの「LEO」というビールをトクトクと注ぎ、キンッキンに冷えた黄金の液体を一気に喉の奥へ流し込む。
      思わずブハー!と濁った喜び音が漏れる。うまい。五臓六腑に染み渡るとはこの事か。
      メコンの風に吹かれて、ビールを飲む。そんなこの上ない異国情緒を満喫していたら、不意に日本語が聞こえて来てハッと我に帰った。

      隣のテーブルでは日本人中年男性グループがタイ人のお姉さんを数人はべらせて食事をしている、その中心に座っていたコーディネーターらしきタイ人のオバちゃんが放ったカタコトの日本語が俺の耳に入って来たのだ。

      「オマンコー」

      親父共は下品な笑い声をあげてワーッと盛り上がり、おばちゃんに尋ねた。

      「オマンコディスカウーント、オーケーね?」

      おばちゃんは笑顔で言う「オマンコー、サービス!」

      昼から元気で実によろしいっちゃよろしいのだが、なんだか少々いたたまれない気持ちになり、俺は言葉がわからないフリをした。

      まあ実を言えばこのノンカーイの街、街外れに置屋(風俗店)街がある事でそのスジの界隈には有名らしいのだ。
      今だから白状するが、数年前に滞在した際に俺は好奇心からその置屋通りのいかがわしさを見物してやろうと、宿で借りた自転車を漕いで、夜の畑道をおぼろげな情報を頼りに疾走した事がある。
      結果、道に迷って辿り着けないままなんかもうえげつない数の野犬の群れに追いかけられ、半泣きの状態で宿に逃げ戻った訳ではあるがそれはまあそれとして内緒の話である。


      そんな事を酒の肴に思い出しているうちに、注文した料理が次々と運ばれて来た。
      タイ東北部に来たからには郷土料理のラープは外せまい。という事で豚のラープ、そしてソムタム、メコンの焼き魚。
      どれも悪くはない、が、飛び抜けて美味いわけでもない。
      味よりロケーションに重きを置いた店なのだろう。どれもこれも極めて平均点的な味わいである。
      まあ、筏の上で川風に吹かれながら飲むビールはそれだけで美味しさ2割増しである。放って置いても客は来る。
      必要以上に力を入れないところがまたなんともタイ的ではあるが、せっかくの好立地なのだから一品くらいは美味さに唸る料理が欲しかった。


      48_03b.jpg


      隣では相変わらずおっちゃん達が盛り上がっている。
      俺は引き続き言葉がわからないふりをしながら、気を紛らわすためにカメラを料理に向けてシャッターを切っていた。
      まあ、まかり間違えば飛行機が着陸に失敗してここには辿り着けなかったかも知れないのだ。
      それを思えばこのおっちゃん達の下品な嬌声を聞いているこの瞬間も、生きている証だと思えばそれはそれでそんなに悪かない。
      「命あっての物種だ」そんな風に自分に言い聞かせていた。

      「オマンコー!」

      ゲラゲラゲラ。

      いや、やっぱちょっとうるせえな。みっともねえぞおっさんども。
      俺はなんだか急速にイライラし始めていた。
      なんだかんだで朝からいろいろあった1日だ。ここへ来て俺の感情もワンテンポ遅れて荒ぶり始めてしまったかもしれない。


      と、料理の皿の向こう側に小さな女の子が立っていた。
      どうやらカメラが自分に向けられていると思ったようで、こちらに向かってポーズを決めている。

      俺はレンズを女の子に向けて、何枚もシャッターを切った。
      女の子はファッションモデルのように次々とポーズを変えて、やがて気が済んだのか最後にニコッと素敵に笑ってどこかに走り去って行った。

      気がつけば、さっきまでのイライラは消え去っていた。
      俺の淀みかけた気持ちを、彼女が浄化してくれたようだ。
      まるで、苛立つ俺を「まあまあ」となだめてくれたかの様に。

      幼い女の子に気持ちを見透かされた様で、なんだか気恥ずかしくなった。
      だが笑顔で次々とポーズを決める彼女は本当に美しく、可愛らしかった。
      基本、「肉」と「野良犬」ばかりで一面茶色だらけの俺のフォトライブラリに珍しく華々しくキュートな写真が加わり、あとで見返す楽しみも出来た。


      よし、行こう。
      晴々とした気分で店を出て、川沿いを散歩しながら帰った。
      メコンに沈む夕日はとても綺麗に見えた。


      女の子の写真は全部ピンボケだった。


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      ソウルの市場でタユを食う

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        生肉を気軽に食えない世知辛い世の中である。

        国内に於いては様々な生肉メニューがここ数年で次々と食の表舞台から姿を消してしまい、飲食店で生肉欲を満たす事が出来なくなってしまった。
        仕方が無いので俺は、どうにも我慢が出来なくなるとスーパーで安売りされている米国産牛肉切り落としのパックを買って来てドチャリと丼に盛り、ニンニク、コチュジャン、ごま油、焼肉のタレなどをかけてそのままベソベソと食って欲望を満たしたりしていたのだが、多くの方から「やめろバカ」とびっくりする位の勢いで止められたり叱られたりしたので最近は滅多にやっていない。いや全くやっていない。

        そんなこんなで日本の生肉事情は厳しい昨今だが、幸いにもアジアには生肉食文化が現在も続いている国が多い。
        とりわけ日本人にとって最も馴染みが深いのは韓国だろう。LCCを利用すれば比較的リーズナブルにヒョイと行ける距離である。

        ソウルの広蔵市場の一角に、通称「ユッケ通り」と呼ばれる場所がある。
        細い路地の両側に軒を連ねるそのほぼ全てが「ユッケとレバ刺しの専門店」という、生肉好きには堪えられない小径である。

        ここは実に活気のある通りで、夜のメシ時ともなると生肉を求めてやって来た人々の長い列が殆どの店先に出来ている。
        俺は行列と言う物が大の苦手で、並ぶ位ならばと「人気はイマイチだが空いている」店にサッと入ってしまう事が多いのだが、目当てが生肉と生レバでましてや異国である。空いているからといって不人気店に入るのはリスクが高い。という事で大人しく行列の最後尾に接続して順番を待つ事にした。
        周囲で飛び交う韓国語の会話をBGM代わりにして店頭の冷蔵ケースの中にドチャリと盛られた生肉の山などを眺めつつ涎ためつつ鼻たらしつつしばらく待っていると、やがて元気の良いおばちゃん店員に呼び込まれてついに入店。
        テーブル席に着いてすぐさまビールを注文。
        壁にはハングルで書かれた短冊メニューが数品貼ってあるのだが、これがまあ当然だが絶望的に読めない。
        幸いにもメインどころらしき数品には頼りない書体で日本語ふりがなが併記してあったので、それを手がかりにレバ刺し、センマイ刺し、牛刺し、そしてユッケを注文した。
        すると店のおばちゃんが、壁に貼られたユッケの隣の短冊をパンパン叩きながら、「こっちの方がオススメだよ!」といった感じの事を言っている。
        見ると、やはり頼りない字体のかすれた日本語ふりがながハングルの横に書かれている。

        「ユッケ と タユ」

        タユとはなんぞや。
        韓国料理についてはソコソコ知っているつもりだったのだがこれは聞いた事のない料理名である。
        とにかく牛生肉のユッケに何かが加えられている物の様だったので、食の好奇心にも背中を押されてそいつを注文する事にした。

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        韓国産のやや味の薄いビールと共にキムチやナムルなどをつまみつつ待っていると、まず現れたるは牛レバ刺しとセンマイ刺しである。

        ぶ厚い角切りでドデンと盛られたツヤッツヤの生レバーはあまたある生肉料理の堂々たる横綱。見た目もさすがの貫禄である。その横にはこれまた気前よくドチャリとセンマイ刺し。こちらもなかなかの実力者だ。
        塩とゴマ油を混ぜたあのお馴染みのタレに角切り生レバーをチョンとつけ、薬味の白髪葱と共に口に放り込む。
        プリュンブリュン!驚きの弾力ゆえレバーが口の中をヒョルンヒョルンと跳ね回る。なんとかベロで絡めて捕まえてブツリと歯を入れ噛み締めると、ギュッと凝縮されていた肝細胞達がほのかな甘味と濃厚な旨味をまとって一気に放たれる。
        酒浸りで疲労しているであろう我が肝臓が新鮮な細胞と今まさに入れ替わり、みるみる健康になって行く様な錯覚すら感じられる。
        ブホーと鼻息を荒げつつ思わず半笑いになって咀嚼し、旨き物体がヌルリと喉を通過したすぐ後に冷たいビールで追いかけグビリと飲み込む。
        続いてセンマイ刺しをひときれ。
        鮮度が良いのはもちろんの事、下ごしらえも丁寧にしてあるので臭み等はなく、クリュコリとした歯ごたえが実によろしい。
        あっさりながらも旨味のあるその味はごま油の香りで一層引き立ち、またまたビールをグビリ。
        濃厚レバーと淡白センマイのコンビネーション、抜群だ。
        あっという間にジョッキが空になる。これぞ至福。

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        二杯目からはチャミスルにチェンジ。韓国の庶民的な焼酎をロックで頂く。
        ほんのりと竹の香る甘めの焼酎が、生ニンニクや唐辛子を多用した料理とこれまた実に合うのである。

        続いて牛刺しが運ばれて来た。
        スライスされた赤身肉がズラリと並んだその姿のまあ美しい事。いつまでも眺めていたい位だ。
        生のにんにくスライスと共に肉を一枚、口に。ニチャリと噛み締めるとアミノ酸の多い赤身肉から旨味がジュワリ。続いてチャミスルのロックをコピリとやり、甘い香りと共にスルリと喉を通過して行く気持ちよさ。

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        思わず表情もほころびつつ堪能していたらついに真打ちの登場。
        「ユッケとタユ」である。

        テーブルに置かれた皿を見て、俺は思わずおわっと声を上げてしまった。
        細切りにされた牛生肉の上で、ブツ切りバラバラにされた活タコの細かい足が、全てウネウネと踊る様に動き回っているではないか。

        「タユ」は、「タコ」の誤表記であったのだ。

        俺は箸を持ち、まずは韓国の流儀にのっとって肉と活タコとを一気に混ぜ合わせた。
        卵黄で照りツヤが出た赤い肉片の集合体の内部で未だ蠢くタコ足によって、ユッケは何か意思を持った謎の生命体の様にモコモコと動いていた。
        かつて、ジョン・カーペンター監督の映画の中でこんなクリーチャーを観た様な気がする。

        あまり想像力を働かせすぎるといつまでも食えなくなりそうなので、俺はひとまず箸でひとすくいして謎の生命体を口に放りこんだ。

        口の中で尚、元気なタコの足が生肉を押しのけながら動き回っている。
        構わずプツリと噛み締めてとどめを刺す。
        卵黄のコクが加わったユッケのニチャリとした細切れ生肉の少し奥にプツリコリブルリとしたタコ足の食感が現れる。
        陸と海との生肉競演は想像以上に素晴らしく、思わず二口三口と立て続けに食ってしまう。
        途中、上顎や頬の内側にタコの吸盤が吸い付いて来るという思わぬ抵抗にあったりもするが、舌先で振り落としてブツリガブリと噛み砕き片っ端から迎え撃った。

        全ての肉皿を空にして、酒と生肉でパツンパツンになった腹をさすりながら俺は夢見心地で余韻を味わった。
        しかし日本に戻ったら、こんなに生肉を堪能する事はもうほぼ不可能なのだ。なんとも寂しい話ではないか。

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        いまでもソウルでの生肉体験を思い出すだけで、口の中が涎でいっぱいになってくる。
        満たされない生肉欲を持て余しどうする事も出来ずに国内で日々呻吟している、そんな今日この頃の俺である。


        とりあえず、冷蔵庫にはスーパーで安売りしていた米国産牛肉切り落としのパックが入っている。



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        Dennis Ivanov

        (デニス・イワノフ)

        日本人。
        グラヒックデジャイナー。
        twitter:Dennis Ivanov

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